第25回インターネット花展
2023年2月28日
2022年11月、世間の学生たちは文化祭の思い出をそれぞれ作っている時期である。
中学校の華道部も多忙な時間を過ごしていた。
もちろん同級生や先輩、後輩、先生で楽しめる文化祭の作品も準備していたが
それより気合を入れて準備していたのは2022年度のインターネット花展。
児童から大学生まで、それぞれの感性を【花】で表現した作品が全国から集まり
たった31人が選ばれて受賞されるインターネット花展。
そして中学校の華道部は毎年多数のノミネート者を輩出していた。
1年生から3年生まで、先生に教えてもらったことを思いながら
自分の感性を表現できる花材を選んで作品として表現していた。
先生の指導のもとに華道部全員の作品が完成され、それぞれどんな気持ちを表現したのか作品の説明文も書いて提出。あとは結果発表を待つだけ。
まずはノミネート作品が発表された。
2022年は中学校から34瓶の作品を出瓶して、その中でノミネートされた11瓶。
約3割の作品がノミネートされた。ここまで例年と変わらない結果であった。
でも2023年2月8日 受賞者発表を見た瞬間自分の目を疑った。
なぜなら西日本新聞社賞(九州・沖縄ブロック賞)の受賞者が中学校の生徒だったからだ。
受賞した生徒は3年生で、楓が好きで3年間楓を生けた作品を花展で出していた子だった。
多数のノミネートはもちろん、受賞まで。1年の華道指導が結果を出したことはとても嬉しかった。
担当の先生と両親もこの話を聞いてとても喜んでくれたみたい。
その作品がこちら
【花材:紅葉、ダリア、アルストロメリア、ライムポトス】
自分が指導している生徒から受賞者が一人でも出たことに喜んでいたらもう一人見慣れている名前が!
中学校の華道部で部長を務めていた子で
花を生けることが好きで、お話しすることが大好きな子が中学校を卒業しても
生け花を続けたくてアトリエ教室に定期的に来て受講していた子だった。
もちろん彼女も中学校の時ノミネートされた経験がある実力者であった。
そしてアトリエ教室で経験を積んで今回のインターネット花展で
高等学校の部で入選されたのだ!
その作品がこちら
【花材:かすみ草、バンダ、加工材ヤナギマキ、ブルースター、ウーリーブッシュ】
今回のインターネット花展に作品を提出した人6,032名
その中で31人だけが選ばれて受賞される。
0.005%の人に選ばれた2人はどんな気持ちだろう。
多分、人生で指折りの幸せだろう。